私の住むマンションに、
トールペイントの先生が住んで
いらっしゃいます。

年齢も近く、お互いに愛犬家ということで、
親しくさせていただいてます。

 

ある方のお宅におじゃました時、
私の友人であるトールペイントの先生から
指導を受けて作ったという小物が飾ってありました。

 

簡単に作ったそうですが、
とてもセンスが良くて素敵でした。

 

それを見て、私も一度トールペイントを
体験してみたいと思い、周囲に声をかけ、
同年代の女性4人の生徒を集めました。

 

とりあえず、全員が体験入塾のような形で
集まれるときに集まり、
トールペイントを習いました。

 

私たち体験コースの生徒は
同世代ということもあり、
トールペイントの作業を急ぐより、
お菓子やお茶をいただきながら、
おしゃべりをして、
作業を進める感じでした。

とても楽しい会でした。

先生はリッチな方だったので、
私たちの少ない講習料を受け取るというよりは、
社交の場を提供してくださった感じです。

 

お茶やお茶菓子まで
用意してくださったりしたので、
料金的には全く割に合わなかったと思います。

 

ダラダラしゃべりながら、
半日も先生のお宅にいましたから、
時間だっていただいているようなものです。

先生のお宅といっても、
トールペイントの教室用に
同じマンション内に一室購入したところで、
習っていたので、
先生のご家族と顔を合わせることは
ありませんでしたが…。

 

おかげで、みんな親しくなり、
夜は飲みに行ったり、
レストランに食事に行ったりするほどの
関係になりました。

 

私が作ったのは、画像の通り
愛犬ジョンの顔を椅子に描いたものです。

 

アクリル絵の具で描いてゆくのですが、
様々な技法があり、
花びらや葉っぱをいかに自然に見せるかとか、
愛犬の目に光を描いて、
生き生きと見せる方法など、
丁寧に教えていただきました。

 

かなり頑張って作ったのですが、
一つ判断を誤ったことがありました。

 

愛犬の顔を椅子の座面に描いてしまっては、
座る気になれないということです。

 

もともと、普段使っていない椅子で、
来客時に椅子が足りない時にだけ
出してきたものなので、
玄関に飾りで置くようになりました。

 

玄関先で、人が物を置いたりするのも
嫌な気分になります。

 

折を見て、椅子の足を取り去り、
プレートのスタンドに置いて
飾り物としてだけ置こうと思っています。

 

 

トールペイントは、
木、ブリキ、ガラス、陶器、布などあらゆる素材に
絵を描くことを総称して
「トールペイント」または
「トールペインティング」
と日本では呼んでいます。

 

人によっては、こうもり傘の
布に絵を描いたりもしています。

 

ブリキの缶にペインティングすると、
とても素敵な宝箱や小物入れにも
変身します。

 

18世紀頃に裕福な地主や商人の家の
インテリア装飾として描かれ、
後に教会のインテリアにも宗教的モチーフを
加えて各地に広がったそうですが、
古い家具を生き返らせることにも
使われたそうです。

 

なんでも古くなったら廃棄するのではなく、
リメイクして使えたら、
森林伐採も減るのではないかとも
思います。

 

天然資源は限られているので、
できるだけ効果的で魅力的な
再利用の方法が活用されると
いいな~と思います。