昔々、東の方の小さな国に
たいそう美しい若い役者がありました。

その役者の名は春丸。

大佐十という金の亡者と評判の
腹黒者が興行主の闇泉座で、
春丸は芝居はもちろん、
歌や踊りも披露し評判となっていました。

芝居上手の春丸はまだ若く美しいので、
老若男女から絶大な人気がありました。

それを妬むのが、
初老の図良山という役者。

図良山も若い頃は美男だといって
若いおなご達が芝居小屋に
詰めかけたものでした。

けれど、悲しいかな老いには勝てず、
春丸に人気を奪われることを
恐れて日々過ごしていました。

図良山がまだ若く美男子だった頃から
図良山を贔屓していた
闇泉の居恥毛留味という女は、
時代が変わっても図良山を
可愛がっていました。

居恥毛は、
自分にはない図良山の美しさに憧れ、
美しさが損なわれ始めても
現実を見ることができず、
図良山を永遠の美男だと信じ切っていました。

そんな居恥毛の気持ちを知る図良山は
「お留味さん、
春丸に人気を奪われない様、
ワテを助けておくれ!
春丸は若いくせに興行で、
ワテのマネをするなど生意気だから、
ちょっと虐めておやり!」
と言って居恥毛の肩に手を置いたりするのです。

子どもの頃から自分の容姿に劣等感を持つ居恥毛は、
図良山のためには悪事に手を染めても守ろう
決心するのでした。

可哀そうなのは、春丸でした。

春丸は見た目も麗しいけれど、
その人柄にも人望があり、
真面目に演技に打ち込んでいました。

ところが図良山の嫉妬から、
居恥毛から虐めを受けることになるのです。

また、春丸の悲劇は
それだけではありません。

春丸は真面目な人物だったけれど、
闇泉座は不正に手を染めていて、
裏金作りや人さらいなど、
表の華やかな舞台からは想像もつかない
闇の者たちの集まりだったのです。

そして、その悪事をもみ消すため、
当時力を持っていた側用人の麻原晋三
袖の下を渡していたのです。

正義感の強い春丸は
奉行所に訴えようか、瓦版に書いてもらい
悪事を公表しようかと思い悩んでいました。

その様子を敏感に察知した闇泉座の古株たちは、
当時力を持っていた側用人の麻原晋三に相談しました。

闇泉を金ヅルにしていた麻原晋三は
闇泉座の大佐十に、
火付け盗賊改の餡道を使って
上手く春丸をポアしなさいと命じました。

大佐十は闇泉の重鎮の大五郎と相談の上、
暴れ者を使って春丸をポアし、
金の亡者の火付け盗賊改の餡道の助けも得て、
悪事の証拠を隠してしまったのです。

春丸はとても人気のある役者だったから、
町の老若男女が騒ぎ出し、
「不思議なことばかりだ!
闇泉が隠しても、どうも納得いかない」と
必殺仕事人に頼んで敵を討ってもらおうとしました。

けれど、当時のこの町では
疫病が流行っていて、
必殺仕事人も休業中だと断られたのです。

占い師に相談すると、
「この時代に春丸に起こった真実が
明るみにならなくても、
後の時代に必ず皆の知るところとなろう。
昔から為政者が悪事を捏造してきたが、
歴史学者たちが暴いてきた。
後の時代にも、
権力を持つ金の亡者は現れ、
隠蔽された事実を暴くのは難しくなるやもしれない。
けれど、杉下右京という正義感の強い人物が現れ、
真相を解明してくれるだろうから、
もう少し待つがいい」と言うのでした。

市井の人達は、
時代が変わるのを待ちつつ
悔しい気持ちや淋しい気持ちを井戸端で話し、
瓦版などで春丸の事件を読みながら、
気をまぎらわしているのでした。

生誕祭について考えてみた

春馬君を偲んで …  美しき表現者 三浦春馬! 忘れないよ!

三浦春馬さんの遺作「天外者」の上映で驚いたこと

キンキーブーツ「Kinky Boots Haruma Miura Tribute movie」が完成!

★☆ ━━━━━━━━━━━━━━━☆★

■ ピンキーLINE@へのご登録
ピンキー公式LINE

お友だち追加登録できない場合は
ID検索してくださいね。
@nanbu(@をお忘れなく)

■ メルマガへのご登録
メールマガジン「ピンキーおススメの医者いらずで過ごせる生活術」

■ YouTube
南部一美のユーチューブ

■ インスタグラム
南部一美(@kazumi.nambu)のインスタグラム

■ ブログ
ピンキーおススメの生活術

━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★