私の母は、膠原病の一種の多発性筋炎という
病にかかっています。
この病気は、筋肉が破壊される病気で、
内臓の筋肉まで破壊されていくのです。
母は本来やせ型の人でしたが、
この病気を発症してからは
筋肉が脂肪にどんどん置き換わってしまうので、
やや小太りのような印象になってきました。
天然のコルセットもなくなり、
お腹周りに脂肪がたくさんついている感じです。
そして筋肉がないから、
ふくらはぎのポンプ機能も失われ、
足のむくみがひどく、普通の靴下や靴が履けない状態でした。
むくみが酷かった頃の足の写真がこちらです。
↓↓↓
とても人の足とは思えないですよね?
これだけ浮腫みがひどいと、
皮膚が引っ張られ、痛いようでした。
ちょっと浮腫みが引いても、
内出血したり。
むくみが酷すぎると、
人食いバクテリアの餌食になって
足が壊死したり、切断しなければならなくなったりと
バカにはできないそうなんです。
そんなこともあり、
膠原病の主治医から勧められ
マッサージを受けるようになったんです。
マッサージを受けるようになり、
浮腫みはほとんど解消され、
普通に靴下や靴を履くことができるようになりました。
ただし、筋肉がないせいか血流が悪く、
寒がっていて、夏でも手袋をしているときもあります。
ちょっと浮腫みがよくなり、
リハビリの効果も出始めて、
筋肉がつくようになると、
考えが甘くなり、
マッサージをやめてしまったんです。
すると今度は、床ずれで悩むようになりました。
床ずれは寝たきりの人にだけ症状が出るものと
思っていましたが、座りっぱなしの場合でも、
お尻に床ずれができるのです。
お尻が赤く腫れあがって、
見るからに痛そうです。
もちろん皮膚科の診察も受けています。
自宅から近い皮膚科で通常は
塗り薬をいただいていますが、
念のため大学病院でも診察を受けました。
床ずれに良いと言うクッションを
レンタルしてみたり、
炎症箇所にやさしい座布団を買ってみたり、
いろいろ試してみましたが、
一向に床ずれは治りませんでした。
いつも痛い痛いと母が言うので、
そんなに痛いのでは生きているのも辛いだろうと
悩ましく思っていました。
痛みがあるので、あまり活動しなくなり、
デイサービスから帰るのも早くなってきて、
座っていると痛いからと、ベッドで横になることが増えました。
悪循環なんです。
でも、痛いから仕方ないんです。
ケアマネージャーなどにも相談したり、
毎日朝晩、お尻をきれいにして
塗り薬を塗ったり、色々やってみました。
でも、痛みが止まらなかったようでした。
ところが、血流が悪いから床ずれになるのなら、
マッサージを受けてみてはどうか?
と考え、この1ヶ月マッサージの先生に
自宅に来ていただき、施術を受けるようになりました。
すると、母は最近ではもう痛みがないと言うのです。
毎日お尻を刺激のない介護用の濡れティッシュでふき、
塗り薬を付けるのですが、その時に皮膚の状態を見ると、
多少炎症が治まってきているようではありますが、
まだまだ完治したとは言えない状態です。
でも、痛みは全くないようです。
痛みがなくなり、炎症も多少なりとも治まってきているので、
回復する可能性は高いと思います。
痛みがなければ活動的になれるので、
血流が良くなるはずなので。
マッサージが床ずれに
こんなに効果があるとは思いませんでした。
マッサージを1週間に2回、30分程度受けるだけで、
こんなに母が楽になるのなら、もっと早く施術を受ければ
良かったと心から思います。
母の場合、難病で身体が浮腫みやすいので、
マッサージも膠原病の主治医の承認を受け、
保険適用で施術を受けることができるのです。
もし、床ずれでお悩みの方は、
ぜひマッサージを試してみてはいかがでしょうか?
そして、その際に保険適用になるか
確認してみてください。
また、母のように自宅に施術に来てくれる
治療院もあるはずなので、探してみるといいと思います。