2011年3月11日の東日本大震災は、
東京でも少しは被害が出ました。
東北地方とは比べものにはなりませんが、
街では看板が落ちてきたり、
部屋の中では天井が落ちてきたり
といったことがたくさんありました。
私の住む東京都板橋区のマンションでも、
上層階では冷蔵庫や本棚が倒れてきたり、
食器棚が倒れ、大切な陶器などが
割れたりしたようでした。
旅先で購入したり、
毎年買い足してきた陶磁器が
一瞬にして壊れたとも聞きました。
マンション内のごみ置き場には、
割れた時計や食器などが
ビニール袋に入れられて
捨てられていました。
そんなことがあり、
観音開きの食器棚から
スライド式の食器棚に買い替えた
家庭もあったようです。
東日本大震災の時は、
愛犬ジョンがまだ生きていました。
シーズー犬なので身体が小さく、
家具などが倒れてきたら
たぶん即死です。
廊下に物をできるだけ置かないことは
もちろんですが、
壁に重たい飾り物などは
付けないようにしようと思いました。
その頃、玄関につながる廊下の壁に、
コート掛けを付けるか、
スタンド式の物を置くかで
ちょっと迷っていました。
けれど、震災を経験し、
まずスタンド式は不安定なので
絶対にやめようと思いました。
壁に設置する物も、
金属製や木製の素敵な物は
お洒落でいいなーと思っていましたが、
なるべく軽いものにしようと思いました。
震災後にとても軽いコート掛けを
見つけました。
素材は何か分かりませんが、
発泡スチロールかと思うくらい
軽いです。
それでも重たいコートを掛けても
大丈夫です。
これならまた地震が起こり、
床に落ちてきたとしても
ほとんどケガをすることはないでしょう。
震災後だったから、
こんな軽い商品が販売されたのかどうかは、
よく分かりません。
でも、豪華さはないけれど、
安心できるので気に入っています。
安全工学の先生から聞いたのですが、
災害が起こったら、
オフィス使用の大きなコピー機などの近くから
すぐ離れるようにとのことでした。
オフィスで見かける大きなコピー機は、
普段はどっしりしていて、
ビクともしません。
だからコピー機の近くが危険だという
意識を持っている人は
意外と少ないようです。
据え付け家具くらいの感覚しか
ないのでは?
でも、いざ地震が起こると、
コピー機は戦車が突進してくるように、
転がってくるそうです。
あれだけの重量があるものに体当たりされたら、
普通の人間は命も危ないです。
一見軽い物は動きやすく不安定なようですが、
大震災の時は、軽いものの方が
まず安心だと思います。
我が家の廊下は、
地震が起こっても通り道を
ふさぐこともなく安全です。