2020年12月11日に公開された
日本映画『天外者』(てんがらもん)を
観てきました。

今年7月に急逝した
三浦春馬さんが主演ということで、
平日の昼間でも天外者の来場者は
多かったです。

エンドロールの最後に、
春馬さんへの追悼メッセージが流れ、
目頭が熱くなりました。

エンドロールが流れている間も、
席を立つ人はいませんでした。

そして、エンドロールの最後の方では、
自然と拍手が起こりました。

映画館で拍手が起こる様子を、
見たのは初めてでした。

拍手をしなくても、
手を合わせている方も
いらしたようです。

売店では他の作品のグッズは残っているのに、
天外者のグッズやパンフレットだけが
売り切れ状態でした。

この後タッチの差でパンフレットも売り切れました!

こんな映画鑑賞を経験したのは初めてでしたが、
いかに春馬さんの人気が高いかを感じました。

また、作品自体も素晴らしい出来でした。

監督は田中光敏さん。

主演はもちろん三浦春馬さんで、
五代友厚に扮しています。

タイトルの「てんがらもん」は
鹿児島の方言で、
「すごい才能の持ち主」を意味するそうです。

この映画は、幕末から明治にかけて活躍した
稀代の天外者(てんがらもん)五代友厚の
生きざまを描いた作品なんです。

この映画はフィクションですが、
歴史の流れに関しては基本的には
史実に則っています。

五代の動きは史実からできるだけ変えず、
その流れの中で関わった人たちを
登場させたそうです。

主要な登場人物の
五代友厚、坂本龍馬、伊藤博文、岩崎弥太郎の4人が、
この映画のように4人が一緒に会っていたかどうかは
歴史には書かれていないそうですが、
4人はそれぞれ個別には会っていたそうです。

この作品は、こうした史実を軸にした
青春群像劇としてオリジナルの脚本を
書き起こしたものだそうです。

五代友厚は薩摩藩士から明治政府役人を経て、
実業家として成功した手腕を存分に発揮し、
近代日本経済の基礎を構築した人物です。

青年武士である五代才助(後の友厚)は、
攘夷か開国かの内輪揉めには目もくれず、
世界に目を向けていました。

監督が春馬さんに声を掛けのは2~3年前で、
実際にクランクインができたのはその2年後です。

様々な事情から先延ばしになっていたましたが、
監督がクランクインでお会いした時に
春馬さんから「監督、僕1年勉強しましたよ、五代友厚」と
言われたそうです。

また、春馬さんはこのオファーが来るもっと前から、
日本の文化をきちんと勉強し、
表現できる役者になりたいと思っていたようで、
プライベートの時間を使って
殺陣師に師事したりしていたそうです。

殺陣師の方からは
薩摩武士たちはどのような殺陣をするのかを学び、
五代さんに関する残された資料などを読みながら
勉強をしていたようです。

春馬さんは主演で着物を着て殺陣を演じるのは
初めてだったそうですが、
春馬さんの運動神経と勘は見事だったと、
現場の殺陣師もスタッフも言っていたそうです。

三浦春馬さんはその容姿から、
単なるイケメン俳優というイメージを
持つ方も多いかもしれません。

でも、本当の春馬さんはとんでもない努力の人で、
制作側の方々からの評価が高いのです。

日本に限らず
海外からのオファーも多い表現者でした。

天外者は、
その春馬さんが全身全霊をかけた遺作です。

天外者公開初日の
あの独特な温かみのある映画鑑賞は、
一生忘れることがないと思います。

私はこの映画を観て、
最近悩んでいた問題を
解決することができました。

そういう視点からすると、
現代にも通じる問題解決の
一助にもなるとも感じました。

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