(株)ブリッジと名乗る
電話がありました。
電話に出ると、
リサイクル業者だと言いました。
いつもはリサイクル業者とか
買取り業者と言ってかかってきた電話は、
速攻で切っていました。
その日に限り、
なぜか話を聞いてしまったのが
失敗でした。
破れた衣服でも
履きつぶした靴でも
修理してセット販売するので、
なんでも買い取ると
落ち着いた感じの女性が言うのです。
古着をリフォームし販売する業者がいると、
以前テレビで見たことがあったので、
少し期待してしまいました。
家に不用品は沢山あり、
断捨離したいと思っていた
ところだったんです。
普段はフリマアプリで売ったり、
清掃局に寄付して
開発途上国で使ってもらうようにするなど、
少しずつ物を減らすようにしていたんです。
ただ、フリマアプリに出品するのは、
写真を撮ったり、
サイズを測って文章を書いたりと
ちょっと手間なんです。
処分したい物がたくさんあると、
面倒な気分になりがちでした。
訪問されるのはちょっと危険な気がして、
品物を持って行くと言うと、
訪問しか対応していないと言われました。
訪問日時を約束しましたが、
不安が残るのでネット検索すると
予想通り悪い口コミがたくさんありました。
でも、中には
「整理しようと思っていたから助かった」
「いい値で買い取ってくれた」
と言うコメントなどもありました。
良いコメントは、
業者自らが投稿したもの
かもしれませんが…。
業者が来ても玄関付近で対応し、
値段の折り合いが付かなければ
絶対売らないつもりで、
自分がしっかりしていれば大丈夫だと
訪問を受け入れてしまいました。
大きなビニール袋いっぱいに
不要な衣類を詰め、
ラックにはブランドのスーツや
数十万円のムートンコートなども
吊るして準備しました。
ビニール袋の中にも、
ブランド品やシルクのスカーフなどで、
まだ十分使える衣類もたくさん入れました。
訪問してきた業者はパンフレットを差し出し、
傷んだ衣類も修復し
開発途上国などにセット売りしたりすると、
電話でも聞いたことを繰り返しました。
業者はのらりくらりと査定しながら、
貴金属品はないかと時折聞いてきました。
大量の衣類を査定している風を
装っていましたが、
実際は一部だけ見て
もう全部見たと言いながら、
貴金属はないかと
何度も繰り返していた感じです。
イミテーションのアクセサリーを
衣類と一緒にセット販売することもあるから、
不要なアクセサリーがあれば
見せてほしいとも言っていました。
貴金属が混じっている可能性を考え、
イミテーションも見たいと言っていたのだと、
後になって思いました。
用紙に何か書き込んでいるようなので、
最初は査定しているのだと思いましたが、
時間稼ぎのポーズだったと今は思っています 。
時間をかけて色々話しながら居座るうちに、
貴金属が出てくるのを待っていただけでしょう。
最終的に数十万円のコートや
ブランド品も含めた査定金額は、
6百円だと言うのです。
口コミでも、
革ジャン2枚と他に数点で
2百円だったという
書き込みなども見ました。
単位が違うのではないかと
その時は思いましたが、
自分でも同じ体験をしたわけです。
もちろん「売りません」と言うと、
フリマアプリで売った方が
高く売れますよと
最後に言って去りました。
本当に買い取る気があるなら、
極端な安値を付けず、
ある程度折り合いのつく金額を
提示するはずです。
何でも買い取ると言って油断させ、
貴金属を押し買いするのが
目的だったのではないでしょうか?
極端な安値を付けても、
買いたいポーズはしたので、
何かあってもいい訳できる
のかもしれません。
もう二度と、
この手には乗らないと思いました。
この投稿が参考になり
被害を回避できる事例が少しでもあれば、
世の中のお役に立てるかと思い
投稿しました。
こんな失敗は、
本当は恥ずかしくて
言いたくなかったのですが…。